2016年9月15日木曜日

国東半島を巡る旅(2016夏) その3

昨年の夏に、戦跡および磨崖仏めぐりで国東に行きました。
今年、「ふっこう割」という便利なものがありましてね、また国東半島に行ってきました。

岩戸寺を後にして、次に向かったのが文殊仙寺


(2016.7.30 文殊仙寺入り口 by α6000 E 16-50mm 16mm F 4.0 ISO500 1/160)
ここが入り口かな。と思ったんですが、勝手口みたいなところだったようです。
ここにも仁王像があるはずなのですが、ココから入ったため見ないままになってしまいました。(残念)


(2016.7.30 文殊仙寺鐘楼門 by α6000 E 16-50mm 22mm F 7.1 ISO100 1/100)
先ほどの勝手口から進んでいくと鐘楼門が見えてきます。



(2016.7.30 文殊仙寺大ケヤキ by α6000 E 16-50mm 16mm F 4.0 ISO640 1/160)
門をくぐって左手下をを見ると大きなケヤキ



(2016.7.30 文殊仙寺宝篋印塔から周防灘 by α6000 E 16-50mm 16mm F 11 ISO100 1/200)
先には日本一高い宝篋印塔が建っており、その向こうには姫島や周防灘が見えます。



(2016.7.30 文殊仙寺地蔵群 by α6000 E 16-50mm 23mm F 4.0 ISO1600 1/160)
鐘楼門に戻り元の道を進むと右手に建物があり、さらに進むと参道に出ます。
右に曲がって参道を登っていくと脇に地蔵や石塔があります。
さらに上に上ると、大きな石の崖に這いつくように奥の院があり、12年に一度、ご本尊の文殊菩薩像が公開されるそうです。
奥の院左の岩の洞穴には、役の行者(役小角)像がありました。
文殊仙寺を創建したのは役小角と伝えられています。なんと、大化四年(648年)だそうです。
ちなみに、日本の元号(平成とか昭和とか)のはじめが「大化」です。
昔は「ムシゴ(645)ろしの大化の改新」なんて言って覚えたんですけどね。(大化元年が645年。ムシゴろし、は中大兄皇子と中臣鎌足が蘇我入鹿・蝦夷親子を暗殺したことにちなむ。)
21世紀の現在では、大化の改新は646年、になっています。

文殊仙寺を出て向かったのは「安国寺集落遺跡」
ここまでは国東の六郷満山文化(奈良・平安~鎌倉・室町)をたどっていましたが、一気に時代を駆け上り、弥生の遺跡へゴー!
文殊仙寺から県道を海に向かって下り、途中でオレンジロードなる国東半島をぐるっと回っている農道を南下。
しばらく道なりにのんびり進むと田園地帯に出ます。
安国寺集落遺跡の看板が見えてくるので、途中で左折。
すると比較的大きな公園施設が見えてきます。



(2016.7.30 安国寺集落遺跡竪穴住居跡(復元) by α6000 E 16-50mm 16mm F 11 ISO100 1/160)
弥生のムラ安国寺集落遺跡公園内にある、復元された竪穴式住居群。
九州には弥生の遺跡が数多くあります。最も有名で大きなものは佐賀の吉野ヶ里遺跡でしょう。
弥生時代、同じ九州でも文化先進地帯は大陸に近い西北部でした。
稲作が日本で最も早かったのも、この地域です。
現在日本最古の水稲耕作遺跡といえば、佐賀県唐津の菜畑遺跡で、次が福岡の板付遺跡と言われています。

そして、この国東の安国寺集落遺跡でも稲作の跡が見つかり(炭化米)、東九州へのイネの伝播を示す手がかりになっています。


(2016.7.30 竪穴住居内(復元) by α6000 E 16-50mm 16mm F 3.5 ISO3200 1/125)
竪穴式住居内部。方形と円形の住居を二棟づつ復元。
竪穴式住居の床の形状も時代や地域によって差があって興味をそそります。
ちなみに、竪穴式の住居は古くは縄文時代から生まれ、弥生時代で一般的になり、平安時代まで使用され続けます。
鎌倉時代になると全国的にほぼなくなりますが、東北地方は室町時代まで使用され続けた例があるようです。



(2016.7.30 竪穴住居跡(復元)と栗 by α6000 E 16-50mm 16mm F 7.1 ISO100 1/100)
竪穴式住居と栗、って絵になりますな。
なんせ、超巨大な竪穴式住居跡で有名な東北の三内丸山遺跡(縄文時代)では大規模な栗の栽培・管理跡が見つかっています。


(2016.7.30 安国寺集落遺跡高床式住居群(復元) by α6000 E 16-50mm 16mm F 11 ISO100 1/160)
高床式建物群(復元)。

安国寺集落遺跡は、この地が低湿地帯で泥の中に農具などの遺物が埋まっていため保存状態がよかった、という特色があります。



(2016.7.30 梅乃屋夕食 by α6000 E 16-50mm 16mm F 4.0 ISO800 1/60)
遺跡から海のほうに向かい国道213号に出たら北上。香々地の「旅館 梅乃屋」で宿泊。

海鮮魚会席コース付き!1泊夕食・朝食付プランで7560円。ふっこう割4000円を使用したので、宿泊費は3560円+お酒代。

メインは鱧でした。県南では鱧はあまり聞かないですね。豊前付近、周防灘周辺が有名みたい。(訂正:県南でも鱧は取れるらしい。)
味は全体的にまあまあでしたが、大分の魚、という水準でいくと正直な話、合格点ではありませんでした。(自分は魚料理に関してはかなり厳しいほうです。)
宿泊客が自分以外にはいませんでしたが、何か宴会やってましたね。
久しぶりにテレビ見ながら寝おちしました。(自宅にテレビがないので。。。)


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