2013年4月10日水曜日

日本の家電メーカーとアメリカの自動車メーカーのガラ化

今年11月に東京モーターショーが有明のビッグサイトで開催されます。
来年の福モを見に行こうと思っていますが、昨日のニュースでアメリカのビッグ3が東モ出展見送りとありました。
ビッグ3の車で見ごたえがありそうなのはGMとフォードですが、せめてフォードには出てほしかったなと思いました。
クライスラーには魅力的に感じる車は今のところありません。
(あくまで個人的な見解ですw)

報道では日本がTPP交渉に入ろうとする動きにアメリカの自動車業界の不満があることと合わせて伝えています。
あちらの言い分は今も昔も「日本市場の閉鎖性について」です。
市場の閉鎖性そのものは否定しませんが、これは完全に「言い訳」と言っていいでしょう。
制度上の話をすれば閉鎖性はありません。むしろ世界の自動車市場で最も自由化されているのは日本です。
日本に輸入される車についての関税はゼロです。これは米国車も欧州車も韓国車ですら関係なくすべて、ゼロ。
(アメリカは2.5%、韓国は8%、EUは10%の乗用車輸入関税)
そうなると、あとは商品(車)の商品価値が売れ行きを左右すると言っていいとおもいます。
アメリカ人に同情するとしたら、彼らにとっての大きな障壁は日本人の恐ろしいばかりの保守性でしょうか。
これを日本市場の閉鎖性、と言うならば間違いではないでしょう。
日本人は無駄にブランド志向が強いですが、現時点でアメリカ車にそのブランド性はほとんど見当たりません。
ドイツ車には無駄にブランド性を感じている人が多く、高価な買い物をさせられている感はするんですけどね。

車、という日常性かつ機能性の高い商品には、性能やデザインに加えて今の日本人に対しては価格やエコと言う面でアピールするものが必要じゃないでしょうか。
これらがなければ、商品価値は上がりません。
価値が上がって買われて使われることによって信頼性があがり人の目に触れる機会も増え、ブランド価値が上がりますが、そういった循環を考える頭の仕組みをアメリカ人に求めるのは難しいでしょう。(あ、毒づいた)
アメリカ、という響きから連想される「自由な発想」「低価格」(?)という点を生かしてアピールすればいいのですが、アメリカの自動車業界も日本人とためを張れるくらい頭が固くて保守的だからうまくかみ合いませんね。(こういうのを田舎もん、というのですが)
ハマーは全く日本の道路事情にあっていませんが、意外と見かけます。極端な例過ぎて一般的にはなりえませんけれど。
こういった売る場所に合わせた商品の創出がそもそも不可能と言うのであれば、それはアメリカ自動車業界の限界であって、日本市場の特殊性を言い訳にしてはいけませんね。
ドイツ車やイタリア車は日本でそれなりの地位を築きつつあります。
ちなみに自分にとってアメ車で唯一評価できる車はフォード・フォーカスですが、完全にWRCの影響。
ミーハーですw。
日本で大変な売れ行きの軽自動車(660㏄)ですが、これをこのままアメリカに持って行っても恐らくそれほど支持はされないでしょう。
書いてて気がついたんですが、今の日本の家電メーカーの世界市場に対する姿勢は、アメリカの自動車メーカーの日本市場に対する姿勢と同じなんじゃないでしょうか・・・
アメリカの自動車メーカーはガラパゴス化しているといえる。
日本の家電メーカーも相当ガラパゴス化が進んでいますよね?




1 件のコメント :

  1. アメリカで販売されていた韓国車の燃費に関するデータが誇張されていたことがわかった。発端は、消費者からの情報。広告でアピールしている燃費が、実際とは異なるのではないかと、消費者から消費者団体に疑惑の調査依頼があった。
    リッターあたり17kmと宣伝していたのに、実際はリッターあたり10km程度でしかなかった。調査をもとに、この消費者団体は去年、購入した消費者が、ガソリン代を余計に支払わされたとして、損害賠償を求めて裁判所に訴えた。
    これを受けて環境保護局も乗り出した。それまでは、日本車より燃費がいいというのが売り文句だったが、実際は日本車より燃費が劣るものばかりであることが判明した。

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