2013年4月11日木曜日

黒い白鳥

黒い白鳥(ブラックスワン)、は金融用語で予測不能で大規模な影響をおよぼすリスクのことだそうです。似た用語に、テールリスク、というのもあるそうです。
黒い白鳥(ブラックスワン)とは、マーケットにおいて事前の発生時期や被害範囲予想が不能で、起きた時の衝撃が大きいリスクのことをいいます。
テール(尻尾)リスクとは、普段ならありえないような、発生確率はとても低いが一度起こると巨大な損失をもたらすリスクのことです。
アメリカの911(大規模テロ)とか日本の311(大規模地震)が当てはまると思います。
今、一衣帯水の対岸の半島ではまさにこの状態にあるといっていいでしょう。いや、人によっちゃ、いつ起きてもおかしくない、という人もいるかもしれませんが。
二日前、4月9日付のWSJにこの言葉が書いてあり、初めて知りました。
昨日の日経CNBC夜のニュース番組「CORE」にJPモルガンのイェスパー・コール氏が出ていましたが、彼も、今まさに起こっている半島の緊張に関して「誰もそのリスクを織り込んでいない」といってました。

第二次朝鮮戦争。ひとたび戦になったら地獄です。
かの国は既に核を所有しています。日本全土はおろか、アメリカ本土まで到達可能なICBMを作る能力も示しています。
このミサイルに核が搭載されて発射ボタンが押されたら。
仮に落ちた場所が日本本土ではなくても風上にある場所での核使用は日本全域に影響を及ぼします。黄色い砂の影響どころの騒ぎではない。
日本海が死の海になることだってありえます。

迎撃するから大丈夫なんて、おつむの中がお花畑になっている人のたわごとです。
アメリカ人は日本のどこかに残骸が落ちることが分かっていても、躊躇無く打ち落とすでしょう。それが彼らの国防観。
何よりも大事なのは戦争を起こさせない地味な努力です。
独裁者の言い分を全部飲め、と言っているのではありません。












2013年4月10日水曜日

日本の家電メーカーとアメリカの自動車メーカーのガラ化

今年11月に東京モーターショーが有明のビッグサイトで開催されます。
来年の福モを見に行こうと思っていますが、昨日のニュースでアメリカのビッグ3が東モ出展見送りとありました。
ビッグ3の車で見ごたえがありそうなのはGMとフォードですが、せめてフォードには出てほしかったなと思いました。
クライスラーには魅力的に感じる車は今のところありません。
(あくまで個人的な見解ですw)

報道では日本がTPP交渉に入ろうとする動きにアメリカの自動車業界の不満があることと合わせて伝えています。
あちらの言い分は今も昔も「日本市場の閉鎖性について」です。
市場の閉鎖性そのものは否定しませんが、これは完全に「言い訳」と言っていいでしょう。
制度上の話をすれば閉鎖性はありません。むしろ世界の自動車市場で最も自由化されているのは日本です。
日本に輸入される車についての関税はゼロです。これは米国車も欧州車も韓国車ですら関係なくすべて、ゼロ。
(アメリカは2.5%、韓国は8%、EUは10%の乗用車輸入関税)
そうなると、あとは商品(車)の商品価値が売れ行きを左右すると言っていいとおもいます。
アメリカ人に同情するとしたら、彼らにとっての大きな障壁は日本人の恐ろしいばかりの保守性でしょうか。
これを日本市場の閉鎖性、と言うならば間違いではないでしょう。
日本人は無駄にブランド志向が強いですが、現時点でアメリカ車にそのブランド性はほとんど見当たりません。
ドイツ車には無駄にブランド性を感じている人が多く、高価な買い物をさせられている感はするんですけどね。

車、という日常性かつ機能性の高い商品には、性能やデザインに加えて今の日本人に対しては価格やエコと言う面でアピールするものが必要じゃないでしょうか。
これらがなければ、商品価値は上がりません。
価値が上がって買われて使われることによって信頼性があがり人の目に触れる機会も増え、ブランド価値が上がりますが、そういった循環を考える頭の仕組みをアメリカ人に求めるのは難しいでしょう。(あ、毒づいた)
アメリカ、という響きから連想される「自由な発想」「低価格」(?)という点を生かしてアピールすればいいのですが、アメリカの自動車業界も日本人とためを張れるくらい頭が固くて保守的だからうまくかみ合いませんね。(こういうのを田舎もん、というのですが)
ハマーは全く日本の道路事情にあっていませんが、意外と見かけます。極端な例過ぎて一般的にはなりえませんけれど。
こういった売る場所に合わせた商品の創出がそもそも不可能と言うのであれば、それはアメリカ自動車業界の限界であって、日本市場の特殊性を言い訳にしてはいけませんね。
ドイツ車やイタリア車は日本でそれなりの地位を築きつつあります。
ちなみに自分にとってアメ車で唯一評価できる車はフォード・フォーカスですが、完全にWRCの影響。
ミーハーですw。
日本で大変な売れ行きの軽自動車(660㏄)ですが、これをこのままアメリカに持って行っても恐らくそれほど支持はされないでしょう。
書いてて気がついたんですが、今の日本の家電メーカーの世界市場に対する姿勢は、アメリカの自動車メーカーの日本市場に対する姿勢と同じなんじゃないでしょうか・・・
アメリカの自動車メーカーはガラパゴス化しているといえる。
日本の家電メーカーも相当ガラパゴス化が進んでいますよね?




山梨県がエネルギーの地産地消「2050年めどに実現」を目指す

表題のニュースがでてました。
太陽光、水力を中心としたクリーンエネルギーの供給を11年度の約17億キロワット時から、50年度には3倍の52億キロワット時と飛躍的に増やす、とのこと。

とっても素敵だと思います。実際の達成スピードはもっと速くできると思います。


早いところ規制を緩和して「地熱」の利用も広げれば、さらに加速するはず。


 (2006.8.19 山梨県明野のひまわり by5000G  F 8.1 ISO125 1/380 )





(2006.8.19 山梨県明野のひまわり by5000G  F 5.2 ISO125 1/870 )